農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  令和2年2月10日発行 第3304号  
     
   
     
   
  農産物検査や農機自動走行の公道走行を議論/規制改革推進会議  
     
  政府の規制改革推進会議第5回農林水産ワーキング・グループがこのほど開かれ、1.農産物検査に係る規制について、2.農業機械の自動走行の普及促進に向けた取組状況について、3.農業データの利活用促進に向けた取組状況について―の事項について事業者、農林水産省、警察庁、国土交通省からヒアリングを行った。農産物検査に係る規制については、公益社団法人日本農業法人協会が「農産物検査法に関する要請」を提出。必要のない検査コストをかけていると指摘し改善を要望した。農業機械の自動走行については、ロボット農機が圃場から圃場に移動する際に公道を渡る、いわゆる公道またぎに対する規制が議論となった。  
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  農業に126人が従事/特定技能制度・農林水産省まとめ  
     
  我が国の人口減少などに伴い、海外からの労働者を受け入れる「特定技能制度」が運用されているが、農林水産省では1月、第4回農業特定技能協議会運営委員会を開き、制度の現状や意見交換を行った。海外からの労働者を受け入れる特定技能制度の状況は、令和元年11月現在で特定技能1号在留外国人数が1019人となっており、うち農業は169人、飲食品製造業が303人となっている。農業における特定技能受け入れ状況(今年1月6日現在)をみると、耕種が108人、畜産が18人で合計126人となっている。  
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  田植機ナビウェル可変施肥仕様、無人仕様田植機/クボタ・2年度新製品  
     
  クボタは1月15、16日、京都で開催した2020クボタ新春のつどい・第73回クボタ機械グループディーラーミーティングで、新製品17機種を発表した。その概要を順次紹介していく。今回は、田植機ナビウェル可変施肥仕様、アグリロボ田植機NW8SA(有人・無人仕様)。田植機ナビウェル可変施肥仕様は、GPSを活用した「3キープ1アシスト」のICT機能で田植えの高精度化、低コスト化に寄与。アグリロボ田植機NW8SAはオペレータが搭乗し自動運転可能な「有人仕様」と、使用者の監視下において無人運転作業が可能な「無人仕様」をラインアップしている。  
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  新型トラクタアーム式草刈機を発表/三陽機器  
     
  三陽機器はこのほど、トラクタ用アーム式草刈機のハンマーナイフモア「ZH-341(DX)」および「同-451(DX)」を発売することを明らかにした。従来機をモデルチェンジ、電磁比例バルブを採用してアームの微調整を可能とし、モアの位置合わせを一段とラクにしているほか、モア部は新たな設計を施して軽量化と刈り草の排出性を向上、作業効率をさらに上げた製品に仕上げている。ZH-451の場合は、刈り幅を900mmから1000mmにアップ、同-341ではモア油圧馬力を16%アップしパワフルでストレスの少ない作業を実現。また、ドラムカバーの形状を改良、草の排出性能をアップした。  
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  餌寄せロボットに注力/コーンズ・エージー  
     
  コーンズ・エージーは、今年も酪農・畜産関連の機器・装置の供給に力を入れる。農業機械、搾乳ロボット、バイオガスプラントの3品目を柱とする同社。新製品として普及に力を入れているものの1つに「餌寄せロボット LELY JUNO」がある。作業終了後は自動的に充電器まで戻り充電待機。満充電時は最大120分の走行が可能。超音波センサで壁やフィードフェンスとの距離を読み取りながら走行。新たにスカートをリフトアップする機能を加えたことによって障害物をスムーズに乗り越え、段差や勾配があるところの走行が可能になった。  
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  3種類の電源に対応する多用途の空気入れ/ブラック&デッカーが発売  
     
  ポップリベットファスナー・ブラックアンドデッカー事業部は2月中旬から、3種類の電源に対応し、高圧から高容量タイプまで幅広い空気入れが快適かつスピーディーに行える「トリプルパワーソース電動マルチ空気入れ」を発売する。18Vリチウムイオン充電池、100Vコンセント、車のシガーソケットそれぞれの電源に対応。家庭用最高クラスの最大空気圧を発揮する高圧モードと、毎分400Lの吐出量でシングルタイプのエアマットレスを約1分で充填できる高容量モードを備えており、自動車、バイク、自転車、ボール、ゴムボートなどに使えるこれまでにない多用途性を実現した。  
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  マルチの残量を検知する新型マルチブザーキット/旭陽工業  
     
  旭陽工業はこのほど、フルモデルチェンジしたマルチブザーキットを発表した。同機は、畦立整形マルチ作業中にマルチフィルム残量を感知し、マルチフィルムが少なくなるとブザー音で知らせる残量感知キット。17年前に発売して以来、多くの農家から好評を得てきた同機をさらにシンプルな構造で、かつバッテリーからの配線をなくし、組付けやすい構造にフルモデルチェンジした。畦立整形マルチの機種を問わず自在に調整できる金具付き、積層電池(角型9V電池)を使用、配線不用のシンプル構造などの特徴がある。  
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  パワフルなバーチカルポリッシャー/空研が新発売  
     
  空研は、このほど新製品のバーチカルポリッシャー「KVP-501」を発売した。DSP-603の後継機種で、自動車板金塗装作業時のぼかし、コンパウンドなどのポリッシング作業や、色はぎなどのサンディング作業においてパワフルに磨くことができる。主な特徴は、1.小型・軽量、2.低振動・低騒音、3.ラバーグリップ採用でがっちり握れ、手が冷たくなりにくい、4.エアー調整が簡単にできる無段階式パワーレギュレータを内蔵、5.作業効率が良いV型グリップを採用―など。  
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  未来の農に夢を語る/ヤンマー学生懸賞論文・作文入選発表会を開催  
     
  30回目を迎えたヤンマー学生懸賞論文・作文募集事業。1月31日に大阪工業大学梅田キャンパスの常翔ホールで入選発表会が行われた。「“農業を食農産業”に発展させる」をテーマとし、論文48編、作文522編が寄せられ、論文の部では松村妙子さん(金沢大学人間社会学域経済学類2年)、作文の部では石山翔平さん(鹿児島県立農業大学校畜産学部畜産研究科1年)がそれぞれ頂点に立った。松村さんは論文の中で、グローバル・フードバリューチェーン戦略についてベトナムで農場や工場の視察・調査に基づきデータを分析。生産性と付加価値向上の提案を行った。また、石山さんは口蹄疫流行に直面した際の恐怖と、その事件を通し芽生えた覚悟と使命感を語った。  
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  「V奪還」へ向け全社一丸/福岡九州クボタが社員総決起大会開く  
     
  福岡九州クボタは4日、福岡市の福岡国際会議場で「令和2年度株式会社福岡九州クボタ社員総決起大会」を開催した。池浦社長は、先のクボタ機械グループディーラーミーティングで、昭和56年から継続した特別優秀ディーラー賞を逃したことを「誠に残念だ」と述べ、「本年度の当社の最終目標はV奪還にある。そのためには売上げ229億円が不可欠」とし、「何が何でもV52」を、と力強く訴えた。今回のスローガンには「ワンチームクボタ」、1.一歩先の製品・サービスでお客様と共に「農業新時代」を切り拓こう!2.グループ一丸となった業務革新と攻めの提案で、ずば抜けシェアを勝ち取ろう!  
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  使いやすい農林関連製品も/モンベルが新商品の受注会開く  
     
  モンベルは1月から2月にかけて大阪、東京それぞれで「モンベル&ベルカディア2020―21年秋冬展示受注会」を開催した。東京では2月4、5の両日、TRC東京流通センターを会場にアウトドアライフ全般に関わるウエア、シューズ、キャンプ用品など幅広い商品をアピールした。このうち農業関連では、機能性と風合いの両立を図ったインディゴ染めのカバーオール(男女兼用)が新登場したほか、仕事のしやすさを重視したレインシリーズ、レインワーカーパンツ、ビブなど。また、林業関連では厚労省の保護帽規格をクリアしたロガーヘルメットや山作業に重宝するデザイン性の高い背負子、作業シューズなどが関心を集めた。  
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  輸出は2388億5767万円、輸入は753億7339万円/2019年農機輸出入実績  
     
  一般社団法人日本農業機械工業会(木股昌俊会長)がまとめた2019年1〜12月の農業機械輸出入実績によると、昨年の輸出金額は2388億5767万円、前年比98.6%、輸入金額は753億7339万円、同107.6%となった。機種別にみると、トラクタは全体で輸出が1670億3565万円、同102.8%、輸入は219億8621万円、同115.1%と、トラクタは輸出入ともに前年を上回る推移となった。台数ベースの輸出は9万9052台、前年比97.6%と減少した。コンバインの輸出はは金額ベースで100.6%と横ばい、台数は3036台、99.4%と微減だった。  
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  施設園芸のスマート化へ/施設園芸協会が第41回施設園芸総合セミナー・機器資材展  
     
  一般社団法人日本施設園芸協会(鈴木秀典会長)は4、5の両日、都内の江戸川区総合文化センターにて、第41回施設園芸総合セミナー・機器資材展を開催した。「施設園芸のスマート化と果菜類の多収生産技術」をメーンテーマに掲げ、1日目の第1部は次世代に向けた施設生産システム化の方向性や災害対策について、2日目の第2部はピーマン、パプリカなど果菜類生産におけるスマート化と発展方向について情報提供が行われた。また、両日に渡り最新の施設園芸機器・資材が集う展示会も行われた。  
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  米をテーマに和食発信/和食文化国民会議が第2回普及・啓発部会開く  
     
  一般社団法人和食文化国民会議(伏木亨会長)は6日、都内千代田区の皇居外苑楠公レストハウスにて、令和元年度第2回普及・啓発部会を開催し、今年度の部会活動報告や話題提供などを行った。開会挨拶した同会議副会長・普及啓発部会部会長の後藤加寿子氏は「我々部会は今年度、米をテーマに掲げて、和食を発信する活動を精力的に行っており、全国の学校で和食給食を提供する『だしで味わう和食の日』企画では、過去最多の約9500校が参加した。本日も講演や懇親を通じて活動が活発化することを願う」と語った。  
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  農薬のリスクコミュニケーション/農薬工業会が情報交換会  
     
  農薬工業会(小池好智会長)は6日、東京都千代田区のコンファレンススクエアエムプラスにて第19回「農薬に関する情報交換会」を開催した。今回は、公益財団法人食の安全・安心財団理事長/東京大学名誉教授の唐木英明氏が「農薬のリスクコミュニケーション〜欧米の動向から風評発生メカニズムを検証する〜」をテーマに講演を行った。唐木氏は、不安の原因と程度を把握し、リスクコミュニケーションにより対処能力を高めることが重要とし、インターネット上にあふれる農業と食の不安を例に、不安の程度、不安の原因、不安を作る方法、不安への対処などを紹介した。  
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  プロ用バッテリーチェンソー/スチールが新発売  
     
  スチールは2月10日より、プロユーザー向けの新型バッテリーチェンソー「STIHL MSA220C-B」を新発売した。同機は、新型バッテリー「AP300S」を搭載、プロ仕様のエンジンチェンソーであるSTIHL MS201C-Mと同等のパフォーマンスを実現。エンジンソーに匹敵する優れた性能を誇るとともに、バッテリー製品特有の利便性(燃料が不要・始動時の手間がかからない・作業時の低騒音など)を求めるプロユーザーに理想的なチェンソー。林業での小径木の伐木、枝打ち、造園業での街中の剪定作業や公園管理、薪づくりなど様々な現場で快適な作業が行える。  
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  ミニショベル生産111,111台で式典/コベルコ建機・大垣事業所  
     
  コベルコ建機は、国内ミニショベルの生産拠点である大垣事業所(岐阜県大垣市)でのミニショベル生産台数が11万1111台に達したことから、1月30日、大垣事業所において「生産111,111台達成記念式典」を開催した。当日は、来賓、関係者、同社従業員など400名が出席した。式典では、楢木社長が「今回の累計11万台生産は、強い逆風の中で達成した金字塔であり、諸先輩方の作り上げた開発とものづくり力、営業・サービスに改めて敬意を表するとともに、それらを立派に受け継いだ現役の皆様の奮闘努力を大いに讃えたい。世界のお客様の期待にもっと応えられるミニショベルを今後も作り続けて下さい」と挨拶した。  
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  高品質チップを生産できるMUSMAX粉砕機/ナカザワアグリマシーン  
     
  ナカザワアグリマシーンは、林業業界などに向けて樹木粉砕機「MUSMAXチッパー」の普及を図っている。国内では、一昨年に東京都で開かれた林業機械展にトラクタ牽引型の同機を出品して関心を集めており、すでに岐阜、秋田、青森、北海道ではバイオマス発電所へのチップ供給などで活躍している。MUSMAXチッパーはオーストリアのメーカーが供給するもので、トラクタ牽引型、クローラ自走型、トラック搭載型があり、ユーザーの使用目的、要望に応えて選択できる。純正ナイフばかりでなく国産ナイフも使え、低コストで交換できる。機械の操作は簡単で、ほぼ自動で動く。  
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  チェンソー作業の新ガイドライン/厚生労働省が作成  
     
  厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課(毛利正課長)は1月31日、「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」を改定したと発表した。チェンソーを用いた伐木等作業における安全水準の向上を推進するのが狙い。昨年2月の労働安全衛生規則の一部の省令改正を受けて、平成27年12月7月付のガイドライオンの内容を見直したもの。特に新ガイドラインでは、改正省令による改正箇所に関する記載について、労働安全衛生規則に基づく安全対策であることを明確に示したほか、伐木等作業における労働災害の防止のための作業計画の作成項目を追加。また、かかり木の処理作業に関する記載を明確に示したのがポイントだ。また、「林業の作業現場における緊急連絡体制の整備等のためのガイドライン」も併せ改正した。  
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  自動化機械の最新状況をテーマに/林業機械化推進シンポジウム  
     
  林野庁、一般社団法人フォレスト・サーベイ主催による令和元年度林業機械化推進シンポジウムが6日、都内代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟大ホールで開かた。テーマとして取り上げた「自動化機械の最新状況」について知見を深めるとともに、これからの林業機械化の主要な課題となる自動化、無人化のあり方について議論を交わした。シンポジウムでは、林野庁技術開発推進室の大川幸樹室長による情報提供「欧州と我が国の林業機械開発の状況」に続いて木構造振興代表取締役の山田壽夫氏が「海外での先進的な素材生産システムについて」と題し基調講演した。  
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  8事業体の取り組み/今年の林業機械化事例集  
     
  林業の素材生産現場では、生産性向上、コスト低減を確かなものにするため、これまで採り入れてた機械作業体系に工夫を加え、より実効性のあるシステムに作り上げている。作業能力の高い高性能な林業機械の性能をより活かすためだ。林野庁研究指導課技術開発推進室が6日に行われた令和元年度林業機械化推進シンポジウムの附属資料として作成した「林業機械化推進事例集」にも現場のこれまで培ってきたノウハウがエッセンスとして載っている。  
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  安全用品含めて市場の裾野が着実に広がるチェンソー  
     
  チェンソーは引き続き安定した需要ボリュームを維持している。昨年は、消費税増税による駆け込み需要の影響を受けて、10月以降、先食いの反動が表れたが、それでも10月までの貯金で前年以上の実績を確保し、手堅いところをみせている。中でも昨年は、台風による風倒木処理用としての需要や林業の成長産業化政策に乗って活発化している国内の素材生産という波に乗り、50立方cmを超える本格的なプロソーや手軽に作業のできる30立方cm未満のコンパクトチェンソーが需要を獲得、林業の、そして街場の樹木管理用の必需品としての立場を固めている。また、チェンソー関連として着用が義務化された下肢の切創防止用保護衣などの安全関連用品の市場も定着するなど、マーケットとして厚みを加えている。  
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  野菜・畑作関連機器活かしてニーズに応じた生産図る  
     
  暖冬の影響により、全国的に野菜の生育や収穫時期が早まり、野菜が安値になっている。これを受けて、農林水産省は「野菜を食べよう」プロジェクトを実施している。同プロジェクトではお手頃野菜を使ったレシピや冬野菜関連イベント、野菜サポーターをホームページで紹介しており、野菜の消費拡大を積極的に推進。各事業者団体にも野菜の利用拡大に向けた取り組みを促している。野菜はビタミンやミネラルなどを豊富に含み、健康を保つために摂取が欠かせない。また、大豆やもち麦も、昨今は植物性たんぱく質や食物繊維といった機能性に注目が集まり、健康食材として人気を集めている。そうした健康食ニーズは今後もさらに高まると予想され、それに応じた生産が必要になるだろう。野菜・畑作関連の話題を集めた。  
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