農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
生産・販売・技術まで、アグリビジネス全般の最新ニュースを掲載 
2万5000部発行 定期購読のお申込みは03-3815-0211
ホーム | 関連リンク集 | バックナンバー---
     
  農経しんぽう  
  平成16年1月26日発行 第2550号  
     
   
     
   
  16年度の環境保全経費は2兆5772億円  
     
  環境省はこのほど、平成16年度における環境保全経費をまとめた。これは、環境保全に係る施策が政府全体として効率的、効果的に展開されるよう、環境基本計画に示された施策の体系に沿って取りまとめているもの。それによると、総額は2兆5772億円で、15年度当初予算額に比べ1652億円、6.0%の減少となった。事項別にみると、大気環境保全、化学物質対策、公害健康対策や循環型社会推進などの各種施策の基盤となる施策等では増額となっており、予算が厳しい中での力点がうかがえる。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  BSE米国調査で今後発生のおそれ指摘  
     
  農林水産省は19日、米国でのBSE発生に伴う海外調査の結果を発表した。調査報告書では、米国での肉骨粉の給与禁止の遵守状況は75%程度と低く、小規模農家が調査対象から漏れていることや、レンダリング工場での交差汚染の恐れがあることなどを指摘したうえで「今後、米国においてBSEが発生しないという保証はない」と言及している。米国とカナダでは肉骨粉を含む飼料が相互流通しており、BSE汚染状況に大きな相違があるとみなすことは困難であり、今後、米国においてBSEが発生しないという保証はないと結論づけている。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  シンポジウム開き国際コメ年が実質スタート  
     
  農林水産省とFAO日本事務所、国際コメ年日本委員会(木村尚三郎会長)は20日、都内のよみうりホールで国際コメ年記念シンポジウム「おコメ、私たちの命」を開催、実質的な国際コメ年のスタートを切った。同シンポジウムでは、最初に亀井農林水産大臣が挨拶。自らとお米との関わりを紹介しながら、日本が国際コメ年に取り組む3つのコンセプト、1.米、水田、稲作が日本、日本人に果たしてきた役割、2.ごはん食を中心とした日本食の普及による豊かで健康な食生活、3.世界の食料事情の周知と米を通じた日本の国際貢献――のそれぞれについて、その意義を語った。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  2003年の研究10大成果を発表/農林水産技術会議事務局  
     
  農林水産技術会議事務局(石原一郎事務局長)は昨年末、2003年の10大研究成果についてをまとめた。80を超える候補研究の中から、優れた研究、話題を呼んだテーマを選出したもの。それによると、選ばれた10大研究成果のうち、最も多くの点数を集めたのは、「イネの遺伝子3万2000個の収集・塩基配列解読終了」。次いで「世界で初めてシラスウナギの人工生産に成功」「バイオマスの多段階ガス化/コ・ジェネレーションシステム試験装置『農林バイオマス2号機』の開発」がトップスリーだった。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  クボタがコンバインなど新製品を発表  
     
  クボタはこのほど、コンバイン、ハーベスタ、トラクタ、野菜作関連商品など10機種24型式にわたる新製品を発表した。コンバインは、好評のエアロスターシリーズを更に充実。高速作業が行える「プロ用6条刈」のほか、ゆったりした作業速度でしかも高能率を実現した「超小型3条刈」、低価格ながら10.5馬力ディーゼルエンジン搭載の「本格高性能小型2条刈」などを発売する。ハーベスタは高齢化に対応、扱いやすさと安全性を追求した「ニューHSシリーズ」を、また野菜作関連として「ほうれん草調製機」「たまねぎ移植機」「往復多条植え野菜全自動移植機」などを発表した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ヤンマーが「ルネッサンス」商品群発表  
     
  ヤンマー農機はこのほど、“ルネッサンス商品”として開発した10機種65型式に及ぶ平成16年度上期新商品を発表した。主要3機種では、トラクタはフルクローラの中型クラスのシリーズ充実を図った42馬力「エコトラCT420」、コンバインは顧客層別ニーズに対応した新シリーズ「アスリートエコ」(中山間地・小規模農家向け)、「アスリートジャスティ」(中規模農家向け)、「アスリートプロ」(プロ農家向け)3シリーズを、田植機は1台で湛水直播機・水田除草機・溝きり機・植付部の4つの作業機を脱着できる「多目的田植機」シリーズをそれぞれ新発売する。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  タカキタがコンビラップマシーン開発  
     
  タカキタはこのほど、牧草を収穫してロールベールにすると同時にラッピングも行う国産初のトラクタ作業機「コンビラップマシーンCW1553W・1553WX」を開発、本年4月より新発売する。「パワーカットロールベーラ」と「ラッピングマシーン」をドッキングさせた複合作業機で、ロールベール化して即ラッピングができるため、高品質なサイレージ作りが行えるほか、収穫作業のワンマン化や適期収穫の容易化、天候依存性の解消にもつながる。畜産酪農農家には待望のメリットで、飼料自給率向上に大きく貢献する機械として注目を集めそうだ。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  タイワ精機が無水洗米処理機「米クリン」発売  
     
  タイワ精機が鋭意開発を進めてきた乾式無水洗米処理機「米(マイ)クリン」(型式「KMS―37」)がこのほど完成、15日、本社で発表会を開催し、その全容を披露した。同機は、回転する5個の研磨ブラシでコメの表面の微細な肌ぬかを瞬間除去する。処理能力は150〜400kg/時。本体サイズを幅343、奥行648、高さ1120mmとコンパクト化、設置性を良くするとともにメンテナンスも簡単にできる。メーカー希望小売価格は95万円。米穀商、産地精米農家向けに発売する。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  新型ミニ耕うん機スーパーフレッシュピコ発売/オーレック  
     
  オーレックはこのほど、自走/ミニ耕うん機「スーパーフレッシュピコ」SF66V(リコイル式)、同66VS(セルスターター式)、小型/自走式清掃管理機「パーク スイーパー」PS560を新発売した。「スーパーフレッシュピコ」は正転作業でいつもの耕うん、逆転作業で畝作りが行える。培土板がなくてもOK。握れば動き、離せば停止の簡単操作(デッドマンクラッチ)、旋回はデフ機構、直進はデフロック可、前進2段、後進1段、作業(正転・逆転)2段をワンレバーで楽に変速―などが特徴。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ミエ産業でMS炭化装置を開発  
     
  ミエ産業は各種廃棄物から炭化物を製造する「MS炭化装置」を発売した。廃棄物を焼却ではなく炭化処理するため、ダイオキシンなど有害物質の発生を抑制できる。廃棄物処理のコスト削減と資源リサイクルに役立てるのが開発のねらい。同装置は密閉状態で炭化処理するため、環境への負荷が少なく、焼却炉のダイオキシン規制値もクリア。一般廃棄物・合成樹脂・生ごみ・廃タイヤなど幅広く処理できるのが特徴。操作もスイッチひとつで設定温度・時間・燃焼を自動コントロールする。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  2tトラック横積み可能の45kVAクラス防音発電機/新ダイワ工業  
     
  新ダイワ工業は、45kVAクラス防音タイプディーゼルエンジン発電機で、業界初の2tトラック(ロングタイプ)への横積みを可能とした「DG450UMI」を2月から発売する。メーカー希望小売価格360万円。騒音を極力低減して50Hz時の音圧レベル51dB、60Hz時同53dBの静かさ。国土交通省の超低騒音指定基準値を大幅にクリアーし、住宅街などでの工事用電源供給にも安心して使える。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  チェンソー専用の刃研ぎ機をニシガキ工業が新発売  
     
  ニシガキ工業はチェンソーの丸く磨耗して切れ味の落ちた刃先を鋭くさせて切れ味を良くする専用目立て機「刃研ぎ名人チェンソー」を開発、発売した。従来のヤスリによる目立て作業では、最適な角度に刃付けするのが難しく、熟練と知識を要するため不便だった。新製品はこうした問題点を解消し、簡単かつ正確に目立てができる方法として注目される。価格はオープンだが、1万円前後となる見込み。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  スタートダッシュが鍵/メーカー全国会をみる  
     
  クボタ(幡掛大輔社長)、ヤンマー農機(堀江信夫社長)、井関農機(中野弘之社長)の総合農機メーカー3社は、13〜16日の間に販売店会議、表彰大会を開催し、2004年市場に向けグループの結束強化を図った。共通しているのは、まずスタートダッシュにかける意気込み。緒戦の重要性を強調し、また、顧客の視点に立った施策遂行をグループ内にあまねく訴えた。競争が熾烈化するとみられる今年の国内農機市場、その中での戦略、営業ポイントを整理した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ベジタルメジャー値下げ/北村製作所  
     
  北村製作所は、集草補助具「さらい君」、菜園のものさし「べジタルメジャー」で知られ、“農業をアイデアでお手伝い”をモットーに製品の開発に意欲的に取り組んでいる。同社ではこのほど、「べジタルメジャー(スケールタイプ)ME−100」、「同(コンベックスタイプ)ME−200」の末端価格をそれぞれ2980円に引き下げ、一層の普及を図ることになった。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  本社内に湯芽工房の実演コーナー/タイガーカワシマ  
     
  タイガーカワシマはこのほど、水稲種子用の温湯殺菌装置“湯芽(ゆめ)工房”「YS―1000」(1回の処理量40kg)を本社・工場内に設置。実演コーナーを設けるとともに、同機による種子消毒を希望する農家・関係者に対し作業を請け負うことを明らかにした。希望者は事前に同社へ連絡が必要。TEL=0282-62-3001。同社では5年前より、国や県の試験研究機関と共同で研究・開発を進め、平成12年より、温湯殺菌装置付催芽機“湯芽工房”「YSシリーズ」として、本格的な発売を開始した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  コマツが対人地雷除去機を開発  
     
  コマツは、経済産業省と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)が、アフガニスタン復興支援の一環として実施している対人地雷除去機・探査機開発プロジェクトに参加、建設機械をベースに「ヘビーデューティータイプ(車輌重量35t)」と「ライトウェイトタイプ(同19t)」の2台を開発。昨年12月には、NEDO技術開発機構により、青森県東通村の防衛庁下北試験場にて公開耐爆試験を行った。実験では、最大級の対人地雷と同量の750gの火薬を爆発させたが、爆風などによる破損もなく、耐久性が証明された。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  FAO協会が国際コメ年でシンポジウム  
     
  国際食糧農業協会(FAO協会=松本作衛理事長)は21日、東京・大手町のKKRホテル東京で、国際コメ年協賛シンポジウムを開催した。テーマは「農業資源の持続的利用と環境管理〜稲作の役割に焦点を当てて」で、元国際農林水産業研究センター所長で国際農業研究協議グループ科学理事会の貝沼圭二氏が、世界の米事情や栄養的価値など、国際稲作研究所副所長のレン・ワン氏が稲作の持続的資源利用の潜在的可能性について、国際コメ委員会事務局長のザット・バン・チャン氏は、稲作農業のアジアにおける展望と戦略について、それぞれ講演した。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  コマツゼノアが中国で全国ゼノア会開く  
     
  コマツゼノアは17日、中国江蘇省常州市にある小松全能中国(KZC)において、「2004年全国コマツゼノア会」を開催。中国の地において“パートナーシップ21・成長への挑戦”としたスローガンを掲げ、メーカーと販売店との絆を深めるとともに、今後の躍進を誓い合った。席上、戸倉社長は「人材の育成、レベルアップを推進し、技術と信頼をもって市場のニーズに応えていく」と力強く挨拶。併せて、新型チェンソー「ハリチェーン」、チッパシュレダー「SR3000」など新製品の概要を説明した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  間伐コンクールの最優秀賞に高崎産業/林野庁  
     
  林野庁は13日、東京都千代田区霞が関の庁内第5会議室で平成15年度国有林間伐推進コンクール表彰式・発表会を開催、「高性能林業機械使用による間伐コストの削減」に取り組んで成果をあげた宮崎県の高崎産業(宮崎県小林市)が最優秀賞に、優秀賞に南北海道林業総合事業協同組合(北海道函館市)、米代東部森林管理署(秋田県大館市)がそれぞれ選ばれた。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  多様な有機資源の活用へ機械・施設活かす  
     
  循環型社会の形成が大きな目標として掲げられ、農業や食品の分野では有機資源のリサイクルが積極的に進められようとしている。また、一昨年にはバイオマス・ニッポン総合戦略が策定され、エネルギー面でもそうした未利用資源の活用が課題となっている。そのためには、収集、運搬、処理・利用、再生品の活用と、あらゆる場面での機械の開発・利用が求められてくる。廃棄物処理リサイクル特集として、これら課題となっているテーマと、迫ってきた家畜排せつ物法の施行などに触れた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  厚味増し勢いに乗る樹木粉砕機  
     
  樹木粉砕機市場は近年、野焼き禁止に代表される環境規制の強化に加えて、資源循環型社会、リサイクル社会の構築に向けた積極的なアプローチさらには廃棄物の有効利用といった社会的な流れに乗って需要を獲得してきている。しかも最近では、超大型タイプが活躍する林業分野にはじまり、農業用、造園・土木用そして街場の緑地メンテナンス用そして一般家庭用と一段と間口が広がるなど、市場としての厚味を加えている。今年も市場の裾野拡大に伴いボリュームアップが期待される樹木粉砕機を特集した。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  16年度の農業機械化対策を聞く  
     
  農林水産省の機械化担当部署が生産局農産振興課技術対策室へ移って、16年度は施策・予算を独自に手掛ける初の年度となる。対策室室長の佐藤洋氏は、「資材費低減、機械の開発・改良、農作業安全の3本柱プラス排ガス対策をしっかりとやっていきたい」と語る。そのための予算も確保、機械の開発・改良では新たな農業の動きも見据えた新規取り組みにも着手する。今回は佐藤室長に16年度の機械化関連予算を聞いた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
     
お問合せ:株式会社 農経新報社 TEL:03-3815-0211 FAX:03-3815-0265  MAIL:info@n-simpo.co.jp
Copyright(c) 2003 Nokei-simpo CO.,Ltd. All Rights Reserved  当サイト内容の無断転載・引用を禁じます。