農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  平成18年8月28日発行 第2672号  
     
   
     
   
  19年度農林予算概算要求は総額3兆1514億円  
     
  19年度農林水産予算の概算要求がまとまった。総額は3兆1514億円で、要望基礎額に対し2割増を要求することになっていることから18年度予算の13.4%増となった。内訳は、公共事業費が1兆4258億円、17.9%増、非公共事業費が1兆7257億円、10.0%増。特色をつけた重要施策である「経済成長戦略推進要望」として457億円を要求した。19年度予算要求について農林水産省では、「21世紀新農政2006」に基づく国内農業の体質強化と「攻めの農政」の展開を基本的考え方とし、施策の集中化・重点化を図ったとしている。  
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  複合型のさくらんぼ選果機/ヤンマー農機と山本製作所が共同開発  
     
  ヤンマー農機と山本製作所は、共同で研究・開発を進めてきた、さくらんぼの果径選別と糖度チェックが同時に行える「複合型さくらんぼ選果機」を先に開催された山形農機ショーに参考出品し、注目を集めた。同機は、山本製作所のCCDカメラを用いた高精度な果径選別技術と、ヤンマー農機の光センサー技術(近赤外分光法)の組み合わせにより選別と糖度チェックが同時に行える画期的な選果機。効率的な出荷作業が行えるとともに、高精度に品質を揃えた出荷が可能となった。発売時期・小売価格は未定。  
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  オート畦塗り機ガイア新発売/小橋工業  
     
  7月に北海道で開催された国際農業機械展において、小橋工業は自社ブースに新製品「オートあぜ塗り機・ガイアXRシリーズ」を初めて出展、大規模経営農家が待ち望んでいた新技術として注目を集めた。この新製品は、世界初の自動制御装置「ガイアマチック」を搭載、これまで畦塗り作業でネックとなってきた、圃場四隅の畦塗りを、前進のみの簡単操作で行えるもの。そのため、作業効率が大幅に向上、大規模経営に求められる省力・時間短縮が図れるほか、畦そのものも継ぎ目や塗り残しのない美しい仕上がりとなる。トラクタ適応馬力は27〜60馬力。  
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  廃油ボイラーシステム・JBシリーズ発売/太陽  
     
  太陽はこのほど、廃油や廃液をリサイクル処理し新燃料としてボイラに使用できる「廃油ボイラシステム・JBシリーズ」を開発、新発売した。同装置を導入することで、これまで外部で委託回収処理していた廃油・廃液の処理費が不要となるうえ、社内で再資源化して有効利用できるため、大幅な燃料コストの削減が可能となる。原油高の中、注目すべき技術として早くも食品メーカー数社に導入され、好調稼働を続けており、燃料費節約に大きく貢献するとともに、ゼロエミッションなど環境面においても注目を集めている。  
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  アスナが牛糞、木屑を燃料とする熱風炉を開発、家畜糞尿高速発酵促進機にセットし発売  
     
  アスナは、牛フンや木クズを燃料とする「アスナ熱風炉」を開発。同社の家畜糞尿高速発酵促進機にセットし7月から発売開始した。灯油消費量が4分の1程度に減らせることが評価され千葉県、兵庫県の搾乳牛農家に採用。このほか全国10カ所から発注を受けた。ハウス暖房用に採用を検討する農業生産者もいる。高速発酵促進機は、家畜糞尿を灯油バーナーで約80度Cに温度調整、撹拌して発酵に適した含水率に仕上げる。その後、1カ月堆積発酵させると雑菌、雑草種子も死滅した完熟堆肥ができる。  
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  チップの均一な樹木粉砕機/大橋のグリーンシャーク サイクロン  
     
  大橋は、樹木粉砕とチップ回収を同時に行うグリーンシャーク サイクロン「GSC280D」を8月から発売している。同機は、チップを収容するフレコンバッグ(1立方m)とサイクロン(空圧式回収部)そして樹木粉砕機の一体型。自走式なので廃材置き場への移動や、チップを排出するフレコンバッグ交換などの作業が大幅に軽減される。木竹材チップを、堆肥や繊維などの原料として再活用する目的に適したサイズに均一化を実現(特許申請済み)、チップサイズで選別する作業から解放する。  
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  小林鉄工所が剪定・草刈用マルチバリカン「スーパーらくかり君」新発売  
     
  小林鉄工所は、手持ちの刈払機に簡単に取り付けられ、場所や用途に応じて角度を自在に調節できる首振り機能を搭載した替刃式の剪定・草刈用マルチバリカン「スーパーらくかり君」を開発、9月から発売する。同アタッチメントは、回転刃では作業しづらいキワ刈りや本格的な生垣の剪定作業も行える。一方、ナイロンカッターにチップソーを接合して使える独自設計のナイロンカッターとチップソーを同時に新発売する。  
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  コダマ樹脂のホームダムが環境に貢献  
     
  コダマ樹脂工業は、250Lの雨水利用タンク「ホームダム RWT-250」と、置き場所に困らない110L普及タイプの「ホームダム RWT-110」を発売、好評である。「ホームダム」は屋根などに降った雨水をそのまま流さないで、専用のタンクに溜め、草花、木への水やり、洗車、打ち水などに利用でき、樹脂製でゴミなどが入り込まない構造。家庭などへの設置も手間がかからず、デザインも家や庭などと調和したものなので、期待が高まっている。  
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  木質バイオマス事業が好調/金子農機  
     
  金子農機のペレットボイラー、ペレットストーブなど木質バイオマス関連部門の業績が順調に拡大している。今期(19年3月期)はこの部門で売上げが5億円を超えるのは確実の勢いだ。同社は3年前から木質ペレット製造プラントをはじめ、そのペレットを燃料とするペレットボイラー、ペレット焚き給湯ボイラー、ペレットストーブを開発、新規事業として力を入れている。同社によると、昨年2月に山口県でプラントの受注に成功し、そのあと連続して物件の受注獲得に成功、これまでの同様なプラントに比べ「かなりの低コスト」(同社)と、関係者から高い評価を得ている。  
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  スチールが80周年記念キャンペーン  
     
  スチールは、スチールグループの創業8周年を記念して、これまでの愛顧に感謝を込めて、今年9月1日から12月31日までの4カ月間「80周年記念キャンペーン」を開催する。キャンペーン期間中にスチールチェンソー(MS170、180、192T、200(T)、210、230、250)を購入したユーザーに対してもれなく、替えチェーン、1Lチェーンオイル、100mLエンジンオイル、コットンキャップ、コットンバック(合計7000円相当)の商品をもれなくプレゼントするほか、購入ユーザーに抽選でジャケットを100名に贈る。  
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  コウノトリの郷米作りにタイワ精機の「ペレ吉くん」が貢献  
     
  環境保全型農業をバックアップする機械として関心が高まるタイワ精機の「米ヌカペレット成形機・ペレ吉くん」が、兵庫県豊岡の「コウノトリの郷米」作りに貢献して話題を呼んでいる。除草剤を使わない“抑草技術”を実現することで、野生復帰するコウノトリが住みやすい環境―コウノトリの餌となる多様な生物が生息する水田を作るとともに、農薬や化学肥料にたよらない安全・安心な特別栽培米づくりを実現。いまや生産が追いつかない人気商品となるなど、「環境と経済」を両立させた新しい農法として注目を集めている。  
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  充電式草刈機「モビカル」で各種キャンペーン/ニッカリ  
     
  ニッカリが新発売した充電式草刈機「モビカル・MBB-1」が、環境保全型の草刈機としてこれまでにないユーザーを多方面で掴み始めている。これに拍車をかけるべく同社では、モビカルを対象に、「無料貸出しキャンペーン」や「消費税・送料無料キャンペーン」を展開中だ。このモビカルは電動式草刈機として初めてマイコンを搭載、刈刃にかかる負荷を判断し回転数を自動的に制御する優れもの。そのため安全で快適な作業が行えるうえ、エンジン機のように負荷に応じたスロットル操作の煩わしさがない。  
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  菊川鉄工所のペレット製造プラントが注目  
     
  菊川鉄工所の「ペレット製造トライアルプラント(木質ペレット用粉砕機HSK-125R&省エネ・低発熱型ペレタイザKP280)」が注目されている。省エネ・低発熱型ペレタイザKP280は、農林水産省補助事業の一環で、財団法人日本住宅・木材技術センターが実施した平成16年度木材利用革新的技術開発促進事業で開発されたもの。木材加工場で発生する鋸屑や鉋屑などの木質廃材を始め、竹、モミ、菌床、堆肥、ワラなど様々な原料をペレット化する。  
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  充実の除雪機シリーズ/ヤナセ産業機器販売  
     
  ヤナセ産業機器販売は、「ヤナセの除雪機 スノースロワー」を発売して、37年の歴史があり、降雪量の多い地域に貢献している。「スノースロワー」は、使いやすさ、機能の充実を常に追求し、毎年進化を遂げており、今年も機能性をアップさせ、充実のラインアップを揃えている。2段階シュート搭載で機能を向上させた人気のベーシックモデルである「Y8-9G」は9.5馬力。小さなボディに大きな除雪力のある「Y8-11G」は10.5馬力。大型モデル以外で唯一粘り強いディーゼルエンジンを搭載した、ハイレベルな高性能モデルの「Y9-16D」は16馬力。  
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  「精密畑作」プロジェクトの研究成果展示会/中央農研センター  
     
  農研機構・中央農研センターは24日、つくば市の同センター農業機械総合実験棟で、「精密畑作」プロジェクトの研究成果展示会を開き、トラクタ搭載型土壌分析システム、うね立て同時部分施用機、露地用ブーム型静電散布装置、モバイルプロセッサを用いた可変施肥機の実演や、大豆用収量コンバインなど測定・分析機器の展示説明を行った。この「消費者に信頼される生産体制を支える精密畑作農業技術の開発」(略称「精密畑作」プロジェクト)は、平成15年度から開始したもので、麦、大豆、キャベツ、茶を対象に精密農業の実現を図ろうというもの。  
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  上半期農機出荷2739億円、99%/日農工  
     
  日農工(幡掛大輔会長)がまとめた経済産業省の生産動態統計をベースとした今年上半期の農業機械生産出荷実績によると、生産は2833億7900万円、前年同期比99.9%、出荷は2739億500万円、同99.0%で推移した。出荷の上半期実績を台数ベースでみると、トラクタは11万4119台、98.2%。このうち、20PS未満は2万8154台、78.7%、20〜30PSも3万276台、90.0%だったのに対して、30PS以上は5万5689台、119.1%と2ケタの伸びとなっている。コンバインは1万6079台、110.8%で、2ケタの増加。田植機は3万4584台、96.7%。乾燥機は1万171台、86.8%だった。  
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  エンジン生産413万台、6%増/今年上半期・陸内協  
     
  日本陸用内燃機関協会(吉野浩行会長)はこのほど、2006年1〜6月のエンジン生産実績並びに輸出実績をまとめ、公表した。それによると、エンジン生産台数は、6月単月ではディーゼル、ガソリンを合わせて73万5712台となり、前年の69万3710台に比べ106.1%と引き続き好調を持続。この結果、1〜6月の累計では412万6697台で対前年同期比105.8%と伸長している。機関別では、ディーゼル67万8213台(前年同期比108.7%)、ガソリン344万8484台(同105.2%)。一方、輸出実績は、ディーゼル、ガソリン合わせて1〜6月累計で434万85台、対前年同期比120.3%。  
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  機械化林業を実証する37の実施事業体を選定/全森連  
     
  全国森林組合連合会(國井常夫代表理事会長)は23日、林野庁の平成18年度の新規事業である「森林整備革新的取組支援事業」の実施事業体として37を選定し、発表した。選ばれたのは、「新生産システム」のモデル地域内にある林業事業体で、高性能林業機械と路網とを組み合わせた基盤整備や低コスト作業システムの実証など、川上で今後、求められる機械化林業による効率的な素材生産や間伐作業の確立を目指していく。林業機械を駆使した先進的な施業を実践する林業事業体を育成し、機械化を推しめる取り組みとして、その成果に期待が集まる。  
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  間伐支援のデータとして森林バイオマスを調査/林業機械化協会  
     
  林業機械化協会(高橋勲会長)はこのほど、林野庁の平成17年度補助事業である「森林管理総合情報整備提供事業」として実施した「間伐支援ソフト用データの収集調査」の結果を報告書としてまとめ、林野庁に提出した。報告書によると、この事業の初年度となる平成17年度は、間伐の促進のための方策について検討を加え、間伐により発生する森林バイオマスの利活用を前提とした各地域・林分ごとの森林バイオマス発生量や想定される作業システムなどについて整理している。また、間伐木の搬出作業について、その作業システムや搬出作業工程などのデータ収集も行っている。  
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  安全な台風被害木処理/大型機械の活用も  
     
  台風シーズンの到来。平成16年にはわが国で史上最多の台風が本土に上陸し、各地に大きな被害のつめ跡を残した。森林についても多くの風倒木が発生、甚大の被害をもたらしたのは記憶に新しい。台風での風倒木処理で問題なのは、かかり木が発生し、現場にとって頭の痛い危険な作業であることだ。ここでは林業・木材製造業労働災害防止協会(庄司橙太郎会長)がまとめた報告書から台風等被害木の安全な処理作業の進め方をみてみよう。  
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  エコワールド実現の主役に/農林水産環境展  
     
  自然志向、自然回帰の機運が高まっている。緑は人々に潤いと安らぎをもたらす。そうした空間を提供するのが農林業である。また、化石燃料に頼った結果生じた、地球温暖化という問題に対しても、農林業はバイオマスや森林による、原因物質・二酸化炭素の吸収といった役割を果たす。これからの環境の時代では、農林業がその主役とならなくてはならない。一方で、農業についてみれば化学肥料の使い過ぎや、畜産での糞尿処理の問題など、主役となるべき農業での環境への負荷も取り沙汰されている。その解決への糸口を探る1つのチャンスが農林水産環境展にある。  
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  資源の循環を推進し、環境の世紀創る  
     
  昨年アメリカを襲った巨大ハリケーンは、地球温暖化にその一因があるといわれる。これを契機に原油価格が上昇し、日本でも相次ぐ台風の襲来や豪雨、高温傾向などの異常気象により、その深刻さが次第に認識されつつある。こうしたことから、木質ペレットにみるように再生可能な「カーボンフリー」のエネルギーが見直されてきた。限りある資源を有効利用し、廃棄物を抑制、さらにはリサイクルするという方向も定着しつつあり、環境の世紀といわれる21世紀に入り、いよいよその重要性が増している。農林水産環境展に当たり、そうした環境問題を探った。  
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  積極果敢なアプローチで購買層広げる刈払機・草刈機  
     
  刈払機・草刈機は基本的には安定した市場を維持しており、堅調な需要に支えられている。最近は、機種構成がバリエーションに富んできて「適所適機」の選択を可能としており、市場のポテンシャルを高め、広げている。その中で、最も販売台数の多い刈払機は今年、現時点で低調とされた昨年をやや下回る実績に留まっているというのが大方の見方となっており、このため、この夏場の展示会シーズンでの拡販、集中販売はもとより、来シーズンを睨んだ市場の掘り起こし、新規分野の開拓など、販売サイドからの積極果敢なアプローチで購買層を広げていく対応が求められる。  
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  JA全中・地域水田農業ビジョン大賞の概要  
     
  第2回「地域水田農業ビジョン大賞」(主催=JA全中、後援=農林水産省)の農林水産大臣賞に入善町水田農業推進協議会(富山)、全中会長賞に夜須地域水田農業推進協議会(福岡)が決定し、7月14日、東京・台場のホテル日航東京で表彰式が行われた。入善町では全員参加の米の需給調整、夜須地域では「消費者あっての生産」をモットーに、売れ残らない米づくりを最優先した取り組みが進められている。ここでは、受賞した取り組みの概要をみる。  
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