農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
生産・販売・技術まで、アグリビジネス全般の最新ニュースを掲載 
2万5000部発行 定期購読のお申込みは03-3815-0211
ホーム | 関連リンク集 | バックナンバー---
     
  農経しんぽう  
  平成20年3月24日発行 第2745号  
     
   
     
   
  日本型バイオ燃料サミット開き広く情報発信/農林水産省  
     
  農林水産省は18日、都内のサンケイプラザ大ホールで総合シンポジウム「日本型バイオ燃料サミット」を開催した。これには今村雅弘農林水産副大臣が基調講演。今村副大臣は、バイオエタノールの問題として、1.食料との競合はまずいということからセルロース系を、2.作るために要するエネルギーをいかに減らすか、3.採算性―の3つをあげ、知恵を結集していけばこうした問題が解決できると述べ、激励した。これに先だち、農林水産省大臣官房環境バイオマス政策課バイオマス推進室長の下村聡氏が「国産バイオ燃料新時代」と題して施策を説明した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  農機のアクションプランは順調に進捗/食料供給コスト縮減検証委員会  
     
  農林水産省は19日、省内会議室で、第7回食料供給コスト縮減検証委員会を開き、アクションプランの実施状況が報告された。このなかで、全農の低コスト支援農機の進捗状況は、19年12月末現在で45%と順調に進んでいることや、中古農機のインターネットによる情報提供など情報共有化に取り組むJAが20年1月末で456カ所と19年度の目標を達成していることが報告された。型式・仕様の集約化、部品の共通化・点数の削減は、18年度で12%を削減し目標を大きくクリアしている。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  集落営農数は1万3062/2月1日現在・農林水産省調べ  
     
  農林水産省はこのほど、今年2月1日現在の集落営農実態調査結果の概要を公表した。それによると、集落営農数は1万3062となり、前年に比べ967(8.0%)増加した。前年から951が解散・廃止となる一方、1918の新設があった。集落営農の活動では、「作付け地の団地化など、集落内の土地利用調整」を行うものが61.8%と最も多く、次いで「機械を共同所有し参加する農家で共同利用」が48.9%、「農家の出役により、共同で農作業(農業機械を利用した農作業以外)を実施」が42.3%、「農業機械を共同所有し、オペレータ組織が利用」が40.6%。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  農林水産省が農作業事故防止のパンフレット作成  
     
  農林水産省は農作業事故の防止のために、「農作業事故が増えています」など事故対策情報を盛り込んだパンフレットを作成した。平成17年の死亡事故が、労災事故の4倍の発生となっていると警告する「農作業事故が増えています」のほか、「高齢者による事故、機械操作に伴う事故が多くなっています」、「事故防止には、一人一人が高い安全意識を持って作業を行うことが重要です」、「万が一の事故に備えて、労災保険に加入しましょう」を提示。農業機械の管理・利用を適切に行うことなどを呼びかけている。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  イネ発酵TMRの有用性を実証/三重県科学技術振興センター畜産研究部  
     
  三重県科学技術振興センター畜産研究部は、細断型ロールベーラとラップマシンを使用して作る、飼料イネを主体としたTMRロールベールサイレージ(イネ発酵TMR)が、乳牛用飼料として、栄養価や貯蔵性、開封後の変敗抑制等において、極めて有用であることを、6年間にわたる試験研究で実証した。また、そのエネルギー価がチモシー発酵TMRと同等であることも確認している。この成果の詳細は3月末仙台で開催される日本草地学会で発表される。飼料自給率向上と水田の有効活用の両方に資する新技術だけに、大きな関心を呼んでいる。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  小型石抜機2型式を発売/丸七製作所  
     
  丸七製作所は、新農政に対応し、高付加価値で“売れる米づくり”をテーマに、各種調製機のリニューアル化を進めているが、このほど、同社独自の振動機構と風力を併用して、米と小石や砂粒を選別する小型石抜機「S1型」と「S1-S型」(小米除去装置付き)の2型式を新発売した。同機は米と石との比重の違いを利用して、米の間に混入している小石や砂粒を、独自の撰穀板のユニークな振動と風力による2段階選別により、微細な石もキレイに取り除く。作業条件に応じて、玄米、白米のいずれの段階からも石抜き作業が行える。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  かんしょつる刈機を新発売/オギハラ工業  
     
  オギハラ工業はこのほど、かんしょ(サツマイモ)のつる刈機(型式はSHK801)を新発売した。動力は10PSエンジンを搭載し、刈り残しがなく、掘取り・収穫作業を高能率に行うことができる。サツマイモのほか、じゃがいも、ごぼうの葉茎刈り、他の残幹処理機など、多目的に使うことも可能だ。主な特徴は、1.ナイフはサイドカッターと特殊形状の各フリー刃の組み合わせで刈り残しがない、2.特殊形状のデバイダーで畝下のつるをすくい上げ、切断処理し、畝の形状、高さに合わせて微調整できるので、どんな圃場でも完璧な作業ができる―など。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  和同産業が新型の乗用草刈機を発売  
     
  和同産業はこのほど、新型の乗用草刈機BM20を新発売した。果樹園向けとして充実の装備を施し新開発した製品で、刈り取りデッキの電動昇降と電動オフセットの調節操作を変速レバーに統合したマルチレバーを採用、快適な操作と作業能率の向上を実現した。また、フロント刈り取りデッキはローリング・フローティング機構を備えているため、圃場の凹凸にも柔軟に追従、ムラが少なくきれいな刈り取りができ、さらに、V型の刈り取りデッキとしたことで、枝の下へデッキを潜り込ませることで幹周りの刈り取り作業がいっそう効率的になった。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  厨房用「シェフの精米機」を発表/細川製作所  
     
  細川製作所は11日から14日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催された第36回国際ホテル・レストランショー、第8回厨房設備機器展に出展し、席上、厨房用精米機「シェフの精米機」(型式はCE-1W=ボディーカラー・ホワイトとCE-1S=同シルバー)を発表した。横幅235mm、奥行560mm、高さ750mmのコンパクト設計で、厨房にピタリと納まる設置性と、ボタンひとつでスタート、ストップできる簡便さが特徴。併せて珈琲豆脱穀機「PC-1」を発表した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ハウス暖房の燃費を2〜3割減少する省エネ放熱板/江藤造船所が開発  
     
  江藤造船所はハウス暖房機や水産加工業の乾燥機の燃料消費量を2〜3割減らせる放熱板「省エネ エコ・ウィング」を開発し、猿田志岐農産より発売を開始した。エコ・ウィングの大きさは2m×20cm。1mm厚のステンレス板に120枚のフィンを設けてあり、500〜600坪用暖房機に5枚取り付ける。取り付け作業の所要時間は2〜4時間。江藤造船所環境開発部によると「燃焼筒の外側にステンレスバンドで締め付けて取り付けることで、炉の割れを防止するとともに、放熱フィン取り付けにより熱を分散させることも割れ防止に貢献する」という。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  防災収納庫を発売/タナハーティン  
     
  タナハーティンは地震などの緊急避難時に防災用品や貴重品をただちに取り出せる壁埋め込み式の防災収納庫「タナハーティン」(特許出願中)を本格発売した。住宅や事務所などの壁中の空きスペースを使う。同収納庫は壁に小さな開口部を空け、中央ボックス両側に拡張ボックスを連結して壁中空間に約3倍の収納スペースを確保。庫内には、付属の3連式ネット(赤色)の中に防災品などを入れて常備できる。壁の開口部のフタになる扉は表面が高級な鏡で、停電時には鏡の周りの蓄光ラインが暗闇のなかで光り、案内灯の役割を果たす。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  垂直に野菜を水耕栽培/きゅぶふぁーむが神戸大と共同開発  
     
  きゅぶふぁーむはレタスなどの葉物野菜を無農薬で栽培する装置を神戸大学大学院農学研究科と共同開発した。年内にも発売する予定。開発した装置は直径200cm、高さ250cmで、内部には垂直に立てた直径35cmのプラスチック製円筒が5本ある。同円筒の複数の穴に野菜の苗を固定。装置周囲には植物が光合成しやすい波長に調整した外部電極蛍光ランプがつけられ、土台と一緒に回る円筒を照射する。土を使わない水耕栽培で、水や養分は円筒の裏側から補給する。通常より約3倍早く栽培でき、1度に500株、月2回収穫可能。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  草刈りを効率、快適化/オーレックの乗用型と畦草刈機で  
     
  福岡県久留米市の岡 光輝さん、友香さん夫妻は、両親とともに米15ha、麦23ha、ナシ40a、ブドウ50aを経営している。米の3割は直売し、農産加工の導入や法人化も目指す農業経営者だ。水田受託作業は増える一方で、労働効率を高めることは今後も課題となる。果樹園でオーレックの乗用草刈機を、水田で自走畦草刈機を導入し、省力化と安全性向上に役立てている現状を取材した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  新サイレージシステム「アグバッグ」好評/エスピーエム  
     
  エスピーエムは、自走式のサイレージ貯蔵システム「アグバッグ」を発売、高い処理能力を備え、バッグ詰めを素早く簡単に行うことが可能なため、酪農家などから好評で、期待が高まっている。「アグバッグ」は、1978年に世界で初めてサイレージをバッグに詰めるという、全く新しいコンセプトを基に開発。長年の研究により、1.高品質のサイレージ、2.最小限の乾燥ロス、3.最大の乳生産効率、4.貯蔵コストの低減―といった利点があることが証明されている。作業能率は、1日(8時間)当たり、径9フィート×60m(約240t)を3本作成できる。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  「農政の見直し」を好感/全農機商連が販売予測  
     
  全農機商連(田中直行会長)はこのほど、19年下期の販売実績と20年上期の販売予測等調査結果を発表した。昨年は農政の影響などにより苦戦を強いられたが、調査の結果は予想よりも善戦を示し、19年下期の総売上高率(前年を100とした割合)は94.0%、通期でも95.0%となった。一方、20年上期については「増加する」が5%、「変わらない」が30%、「減少する」が65%で、総売上高予測は93.7%。増加の理由としては、米価下落の歯止め、小規模農家への補助金拡充等農政の見直しによる農家の不安感払拭への期待、団塊世代の退職によるホビー農家の増加などがあげられた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  7月に中古農機フェア/兵庫県農機商組が総会  
     
  兵庫県農業機械商業協同組合(組合員数75社・岩本正敏理事長)は18日、三木市のグリーンピア三木で、第57回通常総会並びに第28回公取協議会通常総会を開催した。総会では岩本理事長が、「20年度は、新たな農業政策の展開を見守りながら、企業体質を改革・強化し、農業・農村を支援出来る態勢を整えねばならない重要な時期である」と挨拶し、一層の協力を要請した。20年度事業では、第15回中古農機フェアを20年7月上旬の2日間、西播地域(上郡町・播磨科学公園都市駐車場)で開催する予定。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  チェンソー防護衣の普及加速/林災防が特別キャンペーン  
     
  林業・木材製造業労働災害防止協会(庄司橙太郎会長)は、この4月3日から林業・木材製造業労働災害防止規程でチェンソー作業用防護衣の備え付けが努力義務として適用されることを受けて、4月1日から9月30日までの半年の間、同協会会員を対象として限定500着に限り防護衣の特別販売キャンペーンを実施する。伐採作業での安全を確保するため、チェンソー作業用防護衣の一層の普及・定着を図るのが狙い。労働災害を未然に防止していくとともに、チェンソーの防護衣を広く知ってもらい林業現場への浸透を加速させるのを目的としている。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ハーベスタを実証/林業機械化推進シンポジウムから  
     
  平成19年度の林業機械化推進シンポジウムでは、現在、全国に11あるモデル林のうち、広島をはじめとして、北海道・根釧、岩手演習林、静岡そして鹿児島の5つが成果について中間報告した。今週は、「ハーベスタ・フォワーダを中心とした低コスト作業システム構築の取り組み」を発表した北海道・根釧モデル林での対応について。特に地形の条件と生産性を明らかにすることを目的に実証作業が行われた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  第3回森林再生基金に4事業体を選出/農林中金  
     
  農林中金(上野博文代表理事理事長)は14日、「森林再生基金」第3回助成案件を決定し、発表した。それによると、3年度目となる今回は、森林組合19件、NPO法人など5件の計24件の応募の中から、公益性や創造性などの観点から審査した結果、森林組合あおもり(青森県)、飯伊森林組合(長野県)、NPO法人山里の暮らしと豊かな森を守る会(長野県)、三次地方森林組合・上布野生産森林組合(広島県)の4事業体が選ばれた。合計9100万円が助成される。森林再生基金の助成案件でNPO法人が初めて選定された。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  背負式刈払機・URP260シリーズ/カーツが発売  
     
  カーツはこのほど、山林の下草刈り作業や傾斜地での草刈り作業をより快適に、そして楽に行えることを、ユーザーの視点から徹底追及した「カーツ新型背負式刈払機・URP260シリーズ」を開発、新発売した。従来のしなやかなカーツオリジナル高性能フレキシブルワイヤーに加え、1.超軽量アルミニウム製フレームを採用、2.板バネ方式の防振機構を採用、3.ウレタン製背当と幅広肩当を採用するなど、3つの新しい特徴をプラスした、伝統的スタイルの新型背負式刈払機となっている。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  エルタがナイロンカッターの新型を3型式  
     
  エルタは、かねてより開発を進めていた刈払機用ナイロンカッターの新型・全自動タイプの“デルデル・ミニ”とセミオートタイプの“トップローター”“同・ミニ”の計3型式を完成、4月より本格的な発売を開始することを明らかにした。デルデル・ミニは、先に発売を進め好評を博している全自動タイプのローター、デルデルの姉妹機で、低排気量(20〜23ccクラス)に対応する。セミオートタイプの新型は、ロープが短くなるとタップ方式(叩く方式)により、作業者の好みで最適な長さに調整できる。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  個別に設定調整ができる歩行式グリーンモア/ミクニが  
     
  ミクニ・三國商工カンパニーは、固定/フローヘッド歩行式グリーンモア「エクプリス122シリーズ」を発売、使い勝手が良く、操作しやすいことに加えて、環境面にも配慮しているため、ゴルフ場などから幅広く注目を集めている。同シリーズは、リール回転、刈込速度、刈込頻度を、操作が簡単なLCD(液晶)ディスプレイにより個別に設定調整ができる機能を標準仕様とした唯一の機械。個別に与えられるアクセスコードにより、リール回転、刈込速度、刈込頻度などの条件を個別に管理できる。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  新形態加工品など安全な農産物を提供に役立つ農産加工・米関連機器  
     
  中国産餃子事件の衝撃は大きかった。ローソンやセブンイレブンなどコンビニでも、お弁当の販売額が減少傾向にある。原料野菜に中国産が多く使われており、惣菜に加工品が多いためだ。代わっておにぎりの販売が大幅に伸長するなど、国産野菜への回帰とともに加工品についても安心・安全への国産ニーズが高まっている。農産物直売所でも加工品の原料に関して原産国表示が強く求められている。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  世界の精密農業/新技術セミナーで梅田氏が講演  
     
  新農機株式会社と生研センターは5日、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティーで新技術セミナー「担い手を支える精密農業と農業機械」を開催した。ここでは、そこで「世界の精密農業事情と今後の展望」と題して講演した京都大学大学院農学研究科教授・梅田幹雄氏の講演要旨をみた。梅田氏は、各国の精密農業研究者からの情勢報告を紹介し、その動きを伝えるとともに、今後について、我が国では環境と農業再生の中心技術が精密農業だと指摘した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  欧州の頑丈な作業機/欧州視察団員・臼井氏(松山)のレポート  
     
  サラゴサのFIMA2008では、大型のプラウ・ロータリー・タインタイプのカルチ等を見て回ったところ、それらは以前欧州視察に参加した人から見せて頂いたカタログ写真と殆ど変わっていませんでした。欧州では、単作業の作業機は頑丈な造りと消耗品の互換性を売り物にしているのか殆どモデルチェンジされていないことに驚きました。また、多くのメーカーから小型管理機が多数展示され、旧型のようなトラクタも展示されている事に驚きました。ハイテク高能率の大型最新機械を求めるユーザーが多くいる一方で、小型管理機とより安価な機械を求めるユーザーも多い事を知りました。  
  ホームに戻る  
 
 
     
     
お問合せ:株式会社 農経新報社 TEL:03-3815-0211 FAX:03-3815-0265  MAIL:info@n-simpo.co.jp
Copyright(c) 2003 Nokei-simpo CO.,Ltd. All Rights Reserved  当サイト内容の無断転載・引用を禁じます。