農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成21年10月19日発行 第2820号  
     
   
     
   
  米戸別所得補償に5618億円/農林水産省・22年度概算要求  
     
  新政権による平成22年度農林水産予算概算要求は2兆4071億円となった。これとは別に戸別所得補償制度モデル事業3444億円を計上し、総額では2兆7518億円となり、21年度予算から約1900億円、7%の増額となった。水田有効活用など関連事業も含めた戸別所得補償制度関係予算は5618億円。モデル事業は米を対象とし、米価が上がっても下がっても定額を交付する。対象面積は132万haを見込んでいる。また、新規に「農畜産業機械等リース支援事業」46億円を要求している。  
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  米などで既に影響も/日本の温暖化でレポート  
     
  環境省は、文部科学省、気象庁と共同で、日本を対象とした温暖化の観測・予測・影響評価に関する知見を取りまとめたレポート「日本の気候変動とその影響」を作成した。気候変動のメカニズム、気候の過去・現在・将来、気候変動の影響と適応などについてまとめており、食料分野では米、果樹の品質低下等の影響は既に発生しており、将来の米収量の変化傾向、果樹の栽培適地の変化などが予測されているとしている。  
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  サタケが飼料米用挽割機を発売  
     
  サタケはこのほど、飼料米を最適な大きさに砕く「飼料米用挽割機」を開発、全国発売に踏み切った。家畜が消化しやすい大きさに飼料米を高能率に挽割(ひきわり)加工するもの。毎時能力4t。メーカー希望小売価格は278万2500円(消費税込み)で共同乾燥施設などに年間10台の販売を見込んでいる。高速で回転する2つの特殊鉄ロールの隙間に玄米を通して、家畜が消化しやすい大きさに挽割加工する機械で、構造はシンプルで搬送部の残留米をエアーで機外排出するなどメンテナンスも容易な設計に仕上げられている。  
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  軽量で廉価な草刈るチJr.発売/日農機製工  
     
  日農機製工は、株間除草に最適なカルチベータ「ALL IN ONE みらくる 草刈るチ」に、軽量で廉価なタイプ「みらくる 草刈るチJr.(ジュニア NJKシリーズ)」が加わったことを発表した。今回の新製品は5畦タイプのフレームで、従来機よりも230kg軽い200kgと、ニチノーカルチベータ全型式の中でも2番目の軽さで、これまでよりも小型のトラクタで利用できることから、北海道はもちろん道外からも期待が高まっている。  
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  低温貯蔵庫「アグリストッカ」4型式を発売/山本製作所  
     
  山本製作所は、このほど低温貯蔵庫“アグリストッカ”の新型「AGR-8SE」(収納袋数8袋)、「同-15SE」(同15袋)、「同-21SE」(同21袋)、「同-28SE」(同28袋)の4型式を完成、本格的な販売を開始した。いずれの型式も、業界初の、省エネ運転で電気代が削減できる「エコモード」と、冬の寒さから米を守る「冬越しモード」を新たに搭載した多機能ながら低価格の低温貯蔵庫。また、全高が低く、出し入れが楽な設計(8SE、15SE)となっている。  
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  カワサキ新型エンジンを発売/ケイジェス  
     
  川崎重工業・汎用エンジン総発売元のケイジェスはこのほど、汎用ガソリン空冷4ストロークVツイン縦軸エンジンのシリーズに、730cc及び600ccクラスの「FXシリーズ」と「FSシリーズ」を設定し、新発売する。空冷Vツイン縦軸エンジンは、芝関連市場における乗用モアやウォーク・ビハインドモア(WBM)、ゼロ・ターニング・ラディアス(ZTR)などに搭載され、北米を中心とした世界各国で使用されているが、近年日本国内でも乗用の草刈機に搭載されるなど、農業・園芸分野で幅広く使われるようになってきている。  
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  業界初のワイドパネルを採用した遠赤外線電気ヒーターを新発売/静岡製機  
     
  静岡製機は業界初の505mmのワイドパネルを採用した遠赤外線電気ヒーター“ホカットe”「WPS-30」を開発、寒冷期を迎え、本格的な発売を開始した。同機はこれまでにないワイドなパネルにより、幅広い暖房範囲(左右4m、前3m)を実現、遠赤外線の効果により、体の芯まで暖めるマイルドな暖房機。一般的な電気ヒーターの表面温度は750度あるが、同機はパネル全体を300度で暖めるため、表面が比較的低い温度であることから火災の危険性が少ない。また、灯油やガス暖房機のような燃焼音やガスの発生もない。  
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  切削性、耐久性を向上したソーチェーン91VXL/ブラント・ジャパンが発売  
     
  ブラント・ジャパン株式会社オレゴン・カッティング・システムズは、91VXシリーズより33%上刃を長くしたロング・カッターのソーチェーン「91VXL」を10月より本格的な発売を開始した。同ソーチェーンは、上刃を長くしたことにより、切削性能と耐久性を向上。玉切りや突っ込み切りなど、どんな切削作業もスムーズに行える。また、新しい刃付け工程により、切れ味をアップ。刃の面積が増しても無理な押し付けの要らない喰い込みの良さを発揮する。  
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  野菜根菜高圧洗浄機を発売/ちくし号農機製作所  
     
  ちくし号農機製作所は、凹凸や曲がりが多いことから洗いにくいショウガなどの野菜も能率的に洗浄できる「野菜根菜高圧洗浄機FS-40」を10月から発売開始した。適用野菜はショウガ、根ショウガ、レンコン、ウコン、球根類、小カブほか一部の葉菜類の洗浄にも使える。洗浄対象物を網状のステンレス製コンベアで搬送しながら、上下から計4個のノズルで高圧水を噴射し、傷つけずに綺麗に洗浄する。  
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  ヤマホ工業がサイクロンクリーナーを新発売  
     
  ヤマホ工業はこのほど、どのような小さなゴミも回してキャッチする「サイクロンクリーナー(G1/4)」を新発売した。従来のクリーナーとは違い、サイクロン流によりゴミを捕集するため、網の清掃が不要となるのが大きな特徴だ。その他の特徴は、1.排出キャップを外し、液を流すことで内部のゴミが簡単に排出できる、2.内部のゴミが見えるため、掃除のタイミングを逃さない、3.従来のクリーナーのような網の掃除が不要(網の目づまりが少なくなる)―など。  
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  落葉収集機バキュームスイーパのシリーズ拡充/広洋エンジニアリング  
     
  広洋エンジニアリングは、大容量(2000L)の収集が可能な「バキュームスイーパ」のシリーズ化を拡充、有機栽培農家の落葉収集作業を始め、運動場・公園など緑地管理用として引き合いが多く寄せられている。専用機の「BS2000-G型」は、1000mm幅のワイドな吸入口により自走しながら効率的に落葉を収集する。また、路面の凹凸に対しては、平行リンクの作用により安定したクリアランスを保つため、路面条件を選ばずキレイに回収できる。排出は、後部のファスナーを開き、油圧ダンプ装置(最大ダンプ角度60度)により、一挙に放擲できる。  
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  展示会等で金子農機の集塵機「チリとるもん」が人気  
     
  金子農機が発売している乾燥機送風機用の集塵機「チリとるもん」がポスト・ハーベスト作業で活躍している。ことしの稲作は天候不順が続き倒伏した稲も多い。しかし、最新のコンバインは刈り取り能力が高く対倒伏性にも優れているため収穫はスムーズに行われる。ただ、このような条件下では収穫の際チリの量も多く、乾燥機の能力に影響を与えかねない。そこで「チリとるもん」の出番がきたわけだ。過日行われた新潟クボタの秋の展示会では、同社のコーナーには遠赤外乾燥機に加えて、「チリとるもん」を展示、来場者の関心を集めた。  
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  新潟クボタが秋のきらめき展を開催  
     
  新潟クボタは10、11の両日と17、18の両日の2回に分けて、直販営業所29カ所とグループ販売店で「09年秋のきらめきクボタの日」を開催した。前半は9営業所で開催し、動員は前年比130%、成約実績は同100%となった。ことしは稲の刈取時期が平年より5日から1週間遅れ、また同社が進めている大豆300Aプロジェクトの収穫時期とも一部重なり、スケジュールは厳しかったものの、主要機種ではトラクタが10台、コンバイン14台、乾燥機17台という実績を示した。  
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  北関東クボタが秋起こし展示実演会開く  
     
  北関東クボタは11、12の両日、茨城県結城市下り松の特設会場で、「秋起こし100台実演試乗会」を開催、トラクタを中心に、新製品の普及浸透を図るべく、来春需に向け活発な営業活動を展開した。台風の通過で当初日程を急きょ変更する事態となったが、初日にはすでに710人を超える来場者を数え、同会場での見込み1000人は突破した。展示会場には、16〜135PSのトラクタ、6〜8条植え田植機、多目的田植機、2条〜6条刈りコンバイン、管理機、トラクタ作業機類合わせて160台などを揃えた。  
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  高知フェアに3600人/最新の製品情報に触れる  
     
  第18回「高知県農業振興フェア・農機具まつり」(県農業機械協会、県主催)が9、10の両日、同県南国市廿枝の県農業技術センターで開催され、約3600人が台風一過で好天に恵まれた会場に詰めかけた。最新鋭の大型農機から小型菜園用まで多様な機械や園芸用施設・資材の展示と実演などが行われ、来場者は最新の製品情報や技術に触れて楽しんだ。今回は尾崎正直県知事や農業高校生らも視察に来訪。環境保全型農業技術紹介コーナーや施設園芸セミナーも高い関心を集めた。  
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  日本農学会が80周年の記念式典  
     
  日本農学会(鈴木昭憲会長)は9日、東京大学弥生講堂・一条ホールで、創立80周年記念式典を開いた。また10日には同じ会場で記念シンポジウム 「世界の食料・日本の食料」を開催した。記念事業として80周年記念誌を刊行した。記念式典であいさつに立った鈴木会長は、学会の対象となる農学がこの間、環境変化に伴い広く生物生産、生物環境、バイオテクノロジーなど広範にわたってきたことをあげ、「総合科学へと発展してきた学会80年の歩みが必ずや今後の農学発展に資するであろう」と述べた。  
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  佐竹氏に実施功績賞/中国地方発明表彰  
     
  発明協会はこのほど、北海道と中国地方の発明表彰受賞者を発表した。業界関連では、中国地方で、中小企業庁長官奨励賞にサタケの「お米の光学選別機」が選ばれ、同社代表の佐竹利子氏が実施功績賞を受賞した。主な受賞者は鳥取県支部長賞に農業用運搬車の荷台用あおり形状で河島農具製作所代表取締役社長・河島隆則氏、発明奨励賞に計量カップ一体型薬液噴霧機でみのる産業代表取締役社長・生本純一氏、同社研究本部第1グループリーダー・楠本将雄氏など。  
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  多様なヒートポンプ技術/農業電化協会が愛知で研究会  
     
  農業電化協会(木村滋会長)は10月8、9の両日、愛知県下で第47回農業電化研究会を開催した。初日は名古屋市の名古屋ガーデンパレスで特別講演および各支部ごとの研究発表。三重大学大学院生物資源学研究科・村上克介教授が特別講演として「人工光の植物栽培応用への基礎的基準」を話した。翌日は、現地視察として国内最大規模の鉢物卸売市場「豊明花き卸売市場」、花をテーマとした遊園施設「なばなの里」を見学。前者では花の生育環境を適切に保つために、運搬車なども電気エネルギーを利用している状況を見聞した。  
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  窒素肥料の損失抑制/国際農林水産業研究センターが仕組みを解明  
     
  国際農林水産業研究センターは14日、熱帯イネ科牧草であるクリーピングシグナルグラスが窒素肥料の損失を抑制する仕組みを解明したと発表した。アンモニアの硝化を抑制する機能を持つ同植物体の根から、土壌中に放出される原因物質「ブラキアラクトン」を発見したもので、窒素肥料の利用効率向上、地下水汚染低減、温暖化ガス発生抑制などに貢献するものと期待される。  
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  機械化で低コスト林産/間伐・間伐材利用コンクール受賞者を発表  
     
  森林・林業に関係する17の団体で構成している間伐推進中央協議会は13日、平成21年度の間伐・間伐材利用コンクールの受賞者を発表した。「暮らしに役立つ間伐材利用」、「森林ボランティア団体等による森づくり」、「林業事業体による森づくり」の計3部門について応募総数92件の中から選出。「林業事業体による森づくり部門」では、長崎県の松浦市森林組合が間伐推進中央協議会会長賞、同じく長崎県の鍋島林業が全国森林組合連合会会長賞を受賞した。松浦市森林組合は、リースを利用して高性能林業機械の導入を進め低コスト林産を実現、森林所有者への収益還元を実現した。  
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  全国森林組合連合会がユニホームを推進  
     
  全国森林組合連合会(宮崎繁則代表理事会長)は、今年から森林組合系統を「JForest」の愛称として、ロゴマークを制定するなど森林組合のブランド化を進めているが、「旗やバッチ」と併せて「ブルゾン、シャツ、パンツ」のユニホームを3点セットとして定着を図ろうとしている。また、この他にもTシャツ、ポロシャツ、キャップそしてヘルメットの各商品を第1弾としてラインアップしており、9月から本格的な取り組みを開始している。  
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  バイオマス対応のフォワーダ/国の事業で開発  
     
  大きな可能性を秘める木質バイオマス資源。利用を具体化していく上でポイントとして指摘されているのが、林内にある林地残材などの木質資源をいかに効率良く収集・運搬していくかだ。このため、木質バイオマス利用関連の事業で効率的な搬出作業を実証する取り組みが行われる一方で、収集・運搬専用機械の開発も着々と進んでいる。木質バイオマス関連機器開発の現状をみた。  
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  当用期で加速するチェンソー  
     
  これから年末にかけて需要期本番を迎えるチェンソー。需要の多様化に伴い周年化したとはいえ、最も大きなマーケットである林業が活性化するこの季節のウエートは大きい。今年のチェンソー商戦はこれまで、厳しさを増す経済環境の中、前年実績を確保するなど「まずまず」の安定ペースできているとはいえ、年初に見込んだ数字からすればやや物足りない面もあるだけに、数が見込めるこのシーズンに更なる上積みを図ろうと各社力を注いでいる。今週は、森林・林業・環境機械展示実演会でのチェンソー関連商品展示の模様とアンケートの結果などからチェンソーを特集した。  
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  農産加工活かし所得確保  
     
  一時高くなった農産物価格も、国際競争の中で低落傾向が続き、農家の所得確保が大きな政策テーマとして浮上するまでになった。鳩山政権では、価格補填を行う戸別所得補償を打ち出しているが、基本は農家自身が所得を上げることにある。その、大きな力となるのが農産加工である。農家自身が技術や設備を導入して行うことも、さらには他産業と組んで新商品を開発することにも、支援策がとられている。農産加工用の装置、機器も充実が著しい。  
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  整備修理で農機支える  
     
  整備事業確立へ、農機流通業界が注力している。農業機械にはメンテナンスが必要とされることから、一定の需要があり、付加価値も大きい。これを確実に収益につなげるには、的確な作業、スピードが必要となる。併せて、受注から完成・納品に至るシステムづくりも大切だ。機械に見合った工場など装備、作業員の技術、環境対応などが求められている農業機械の整備を特集した。  
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  JA全国大会記念シンポジウムから  
     
  3年に1度のJA全国大会が7、8の両日開かれた。7日はパシフィコ横浜で、記念シンポジウム「大転換期における新たな協同の創造」が開かれ、キリンホールディングス相談役の荒薪康一郎氏、タレントの大桃美代子さん、農林中金総合研究所顧問の野村一正氏によるパネルディスカッションが行われた。3氏の発言の概要を収録した。  
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  遊休農地を整備し地域振興/NPO法人グリーンライフあまくさ  
     
  遊休農地を農場に整備し、都市住民と交流を深めて地域振興を図ろう!と熊本県天草市でNPO法人グリーンライフあまくさ(西山忠彦理事長)が発足して3年目。都会から4家族が移住して、うち2家族は平均以上の家庭菜園を持つなどの成果が出ている。今年からは農林水産省の直接委託事業で「天草アグリビジネス起業塾」を開催するなど、地域振興に様々な手法を導入して注目される存在だ。  
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