農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成22年9月20日発行 第2863号  
     
   
     
   
  国・県の役割明確に/口蹄疫対策検証委員会が中間報告  
     
  農林水産省は15日、口蹄疫対策検証委員会がまとめた「これまでの議論の整理」を公表した。文書は、1.基本的状況認識、2.国と都道府県・市町村等との役割分担・連携の在り方、3.防疫方針の在り方、4.我が国へのウイルス侵入防止措置の在り方等、12項目で今回の対応の問題点と今後の改良方向がまとめられており、例えば▽防疫対応は役割分担を明確にし、防疫方針の策定は国が行い、具体的措置は都道府県が中心となって市町村らと連携して行う▽予防措置は都道府県が徹底して取り組む▽早期対応の手段として通報ルールを作る―等が挙げられている。  
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  農機は7774億円に/20年度農業の経済計算  
     
  農林水産省がこのほど取りまとめた「平成20年度農業・食料関連産業の意経済計算(速報)」によると、20年度の農業の国内生産額は9兆8057億円(前年度比1.4%増)、国内総生産は4兆4295億円(同0.3%減)だった。農業純生産は、前年度より8.3%減少し、3兆410億円になった。関連投資の国内生産額は、2兆5562億円で、このうち農業投資を見ると、農業総固定資本形成は2兆1892億円(同3.7%増)で、うち農機具が7774億円(同10.4%増)、農業用建物は2178億円(同19.1%増)になった。  
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  初の共同SS(600L)を発表/丸山製作所・ショーシン  
     
  丸山製作所とショーシンは14日午後、ショーシンの本社で共同記者会見し、両社が昨年4月に共同出資し設立したM&Sテクノロジーが開発したタンク容量600Lの新型SSを2タイプ発表した。基本的な構造は従来機と同じだが、倍速旋回、2WDで走行中にブレーキを踏むと自動的に4WDに切り替わるブレーキシステム、パドル式散布コックなど先進機能を搭載、「今までにない新しい方向性を持ったSS」としている。来年4月から発売する。  
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  雑草刈機のリニューアル機を本格発売/カーツ  
     
  カーツはこのほど、先の「カーツ60(ロクマル)全国大会」で発表した新型雑草刈機「カーツLZ600」に改良を加え、より一層使い易くリニューアルした新バージョンを完成、9月より本格発売を開始した。走行・刈刃をクラッチレバー方式に変更、緊急停止レバーを装備して操作性・安全性をさらに向上したほか、前輪を付加することで追随性を高め、刈取り高さの均一性を増している。また、飛散防止カバーを鉄製からゴム板製に変更、前面にも装備することで排草性を高め、能率アップを実現するなど、随所に使い易い工夫を凝らしている。  
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  ビニールトンネル支柱打ち込み機「楽打」/和田オートマチックス  
     
  和田オートマチックス・高松支店は、香川県農業試験場の指導・協力を得てビニールトンネル支柱を簡単できれいに打ち込める支柱打ち込み機を開発し、今秋から本格販売を開始した。商品名はその名も「楽打(らくだ)」。同社が同試験場と共同開発した野菜用半自動多条移植機「ちどりさん」を、レタス産地の静岡県森町で100台近く納入していた縁で、同地区生産者から“森町仕様”の支柱打ち込み機を作ってほしいとの要望を受けたのがきっかけで昨秋に試作。さらに軽量化や打ち込み方式に改良を加えて完成。地元“香川仕様”もでき、普及が期待されている。  
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  酪農のパーラー排水浄化システム/アクトが開発  
     
  アクトは、経済産業省の平成20年度地域資源活用型研究開発事業に採択され、帯広畜産大などと協力して開発したパーラー排水浄化システムの普及に乗り出した。同システムは、技術的に難しいとされてきた廃棄乳が混入するパーラー排水をきれいにするもので、乳脂肪を処理する特殊セラミックを開発し、その後は微生物の力で脂肪を分解。微生物のすみかとして、通常の石炭よりもカロリーの低い北海道産の低品位石炭を活用するため、地域資源の有効利用にもつながる社会的にも価値の高い製品だ。  
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  水耕プラント3種、低コストで人気/浅間製作所  
     
  浅間製作所が設計製造し、里山村がメンテナンスと技術指導に当たる里山式水耕栽培プラント「Asa Maxシリーズ」は、「農家の目線に立って開発した水耕栽培装置」(浅間製作所・北林社長)で、これまで市場投入されてきた製品に比較し、低コストで導入・利用できる点が大きな特徴。同シリーズには、▽ひかり=中型野菜以上の栽培ポット数(上下、全使用時)194株、密植可能野菜の栽培ポット数(同)1460株▽みのり=中型野菜以上の栽培ポット数(全4段使用時)100株、密植可能野菜の栽培ポット数760株▽たわわ=果物系で標準栽培株数50株、密植可能野菜の栽培ポット数380株―がある。  
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  最新型キャビンSS「アトム・スリー」発売/トランク  
     
  トランクは、HST無段変速走行に加え、常に最適な走行速度を保つ自動速度制御装置など最先端機能を盛り込んだ次世代型4WDキャビンスピードスプレーヤー「アトム・スリー 1000」(薬液タンク容量1000L)を国内で発売している。製造元は韓国のハンソンティエンアイ。フルモデルチェンジ機の企画と設計をトランクが担当した。小型広角モニターカメラ(カラー)を搭載したミラーレスのため狭い樹間の走行に便利。後方確認用モニターには暗視できる赤外線カメラを採用。有光工業製セラミック動噴を標準装備している。  
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  韓国に販社設立、グローバル企業目指す/筑水キャニコムが機構改革  
     
  筑水キャニコムは9月1日付で機構改革を行った。機構改革の目的は、同社56期の重点戦略、1.既存事業の競争力革新、2.成長分野の草刈事業の本業進化戦略、3.市場創造、ジャスパー事業の未来デザインにさらに注力するため。そして2015年に世界100カ国との取引達成を目指す。ソーシャルマーケティング本部を設置し、国内外の営業部門を統括する。中国現地法人・筑水農機(常州)有限公司に各部を設置し専任者を配置。世界初商品部の下に「調達企画室」と「安全センサー機器推進室」を新設。韓国に販売会社CANYCOM KOREAを9月中に設立する。  
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  投入コンベアーセットが増加/ニシザワの縦型大根洗浄機  
     
  ニシザワの大根を縦方向で洗える「縦型大根水圧洗浄機 N-ZB220」が北海道や東北、関東、九州など全国の産地で好評を博している。特に最近では、投入ロスを減らして作業時間を短縮できることから、秒速75cmの一定速度で効率よく大根を洗浄機へ投入できる専用投入コンベアー「N-2012FCO」(オプション)とセットで使用されるケースが増えている。同洗浄機は、大型送りブラシロールとセンターブラシ、高圧噴射による“トリプル洗浄”が特徴。葉っぱや首から根の先端部分まで仕上がりが非常に美しい。  
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  ザクト剪定鋸・剪定鋏でキャンペーン/三陽金属  
     
  草刈りチップソー生産量のトップメーカー、三陽金属は、先着1万本のザクト剪定鋸もしくはザクト剪定鋏購入者に抽選でサイクロン掃除機などの豪華商品がプレゼントされる「ザクト剪定鋸・剪定鋏キャンペーン」を9月21日から来年3月末まで実施する。対象商品のザクト剪定鋸・剪定鋏(全種類が対象)を購入後、同封の応募はがきに商品バーコードをはり、簡単なアンケートに答えて郵送する。締め切りは2011年3月31日(当日消印有効)。  
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  農機小売業の成長、収益力に回復傾向/21年のTKC経営指標  
     
  民間会計人の計算センター・TKCはこのほど、平成22年版のTKC経営指標をまとめた。同指標は、21年1〜12月期の決算について、約22万5000社の財務データを分析し収録したもの。それによると、農業用機械器具小売業については黒字企業132社のデータが掲載されている。指標では、3年連続でマイナスとなっていた対前年売上高比率が101.0%と上昇ベースになり、総資本営業利益率も前年に対し0.4ポイント上昇し1.3%となるなど収益性・成長性に回復がみられた。粗利率(売上総利益率)は0.3ポイント低下し28.0%となったが、管理費の削減で利益率を上昇させている。  
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  病害虫防除の方向検討/日本植物防疫協会がシンポジウム  
     
  日本植物防疫協会は13日、東京都千代田区一ツ橋の日本教育会館にてシンポジウム「病害虫防除の展開方向を考える」を開き、病害虫の現状を踏まえつつ今後の病害虫防除の推進策などについて考察を深めた。会場では話題提供として、農薬開発をめぐる動向(三井化学アグロ農業化学研究所・田中啓司氏)▽今後求められる病害虫防除について(北海道立総合研究機構農業本部中央農業試験場・田中文夫氏、長野県農政部農業技術課・桑澤久仁厚氏、大阪府環境農林水産総合研究所・岡田清嗣氏)などの演目で進行した。  
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  グラップルの安全対策/林業機械化協会・検討会  
     
  林業機械化協会(伴次雄会長)は10日、これまで林業用グラップルの安全対策について協議を重ねてきた検討会の結果をとりまとめ、公表した。それによると、すべてのグラップル機を対象に「最も不利な姿勢における最大つかみ荷重」を表示したプレートの運転席への貼付とともに、林業用グラップルの安全な使い方を示した冊子を添付することなどに合意し、協会会員の統一対応として平成23年1月1日までに準備の整った会員から順次実施していく。同協会では今回合意した、林業用グラップルの安全対策を「機械化林業」などに告知し、広く周知徹底を図っていく考えだ。  
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  森林づくり活動団体での機械使用増える/林野庁アンケート調査  
     
  森林(もり)づくり活動に関わるボランティア団体の数がかなりのペースで増えるとともに、チェンソーや刈払機などを使用し活動している団体も増加していることが、林野庁研究・保全課がこのほどまとめた「森林(もり)づくり活動についてのアンケート」(平成22年3月調査)の集計結果で分かった。森林整備・保全の作業内容では、「下刈り」67%を筆頭に、「間伐」40%、「歩道作設・修理」35%、「除伐」33%となっており、このため、「機械(刈払機、チェンソー等)を使用した活動を行っていますか」との問いに対して、「行っている」は77%にのぼり、大幅に増えている。  
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  総生産額は2891億円/平成21年の特用林産物生産  
     
  林野庁は10日、平成21年の特用林産物の生産動向等についてとりまとめ、公表した。それによると、平成21年の特用林産物の総生産額は2891億円となり、前年比95.5%と減少した。うるしなどの非食用こそ伸びたものの、大半を占める食用、とりわけきのこ類が伸び悩んだためだ。生産額の内訳をみると、食用2776億円(対前年増減率5.0%減)、非食用115億円(同9.3%増)。食用はきのこ類2499億円(同5.4%減)、その他278億円(同1.2%減)となっており、エリンギ、たけのこが伸びた以外は総じて前年実績を下回っている。  
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  豊かな四国農業へ前進/四国農機展特集  
     
  豊かな自然に恵まれ、幾多の農作物を産出する四国農業を農業機械で応援する大型農機展示会が10月に相次いで開かれる。2010年度愛媛農林水産参観デー協賛農機展は10月1〜2日、同県松山市の県農林水産研究所と同果樹研究センターで、第19回高知県農業振興フェアは10月9〜10日、同県南国市の県農業技術センターで、それぞれ盛りだくさんの内容で開催される。大勢の来場者で毎年にぎわう恒例の行事だ。最新の機械や技術、情報が一堂に会する両展を機に、さらなる四国農業の前進が期待される。  
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  「食」を支える基地に・四国農業  
     
  10月に愛媛と高知で相次いで開かれる大型の農機展。地域農業を応援する両展示会は、命綱である「食」を支える地域農業の役割を見直す好機となる。中山間地域が多い四国農業は、農業従事者の減少と高齢化、耕地面積の減少が全国より早いペースで進むなど厳しい環境下にある一方、多様で高度な農業生産の潜在能力や、良質な農畜産物など多くの宝が存在している。京阪神などの消費地にも近く、消費者ニーズに対応し、施設園芸をはじめ温暖な気候を利用した多彩な農産物が各県で生産されている。  
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  果樹関連機械で産地強化  
     
  わが国の果樹生産は、担い手の高齢化、栽培面積の減少など脆弱化が進んでいる。輸入果実が増加するなか、国産需要の拡大が重要となっている。しかし、果樹農家は零細規模が多く、作業の省力化、規模拡大、園地整備など産地の強化が大きな課題となっており、草刈り、施肥、防除、剪定など各種作業の機械化が急務となっている。農林水産省ではこのほど、果樹振興基本方針を改定し、新品種・省力化技術の開発を重視する方向を打ち出している。果樹をめぐる動向をみる。  
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  野菜・水稲栽培にカルテック農法普及加速  
     
  野菜と水稲を、交互に作付する圃場では、後作に残る肥料分に注意し、また作物残さの処理に手間をかければならない。その対策として、野菜作が盛んな徳島県では、カルシウム施肥と微生物による土作りを重視するカルテック農法の採用農家が増えてきた。同農法は農機店が取り扱い、農機販売にも効果を発揮している。カルテック農法を採用した阿波市の農家と農機販社に取材した。  
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